special feature My BABY&Me

img01
vol.04
株式会社ビームス BEAMS PLUSバイヤー
佐久間 直樹さん

先輩ママ・パパへのインタビューを通して「育児と仕事」をテーマに物語を紡いでいく特集『My BABY & Me』。

vol.04では、“永年着られる飽きのこない本物の男服”をコンセプトに、次世代へと続くカジュアルウェアのオーセンティックを追求するレーベル「BEAMS PLUS」でバイヤーを務める佐久間さんが登場。セレクトショップのバイヤーという気になるお仕事の内容や、1歳半のお子様の子育ての取り組み方まで、いまの時代のおしゃれでフレッシュなパパ像をお届けします。

撮影地:ビームス プラス 原宿店、BEAMS本社

日本発のセレクトショップの草分け的存在であり、オリジナルブランドとしても知られるBEAMS。本社オフィスに加え「ビームス 原宿」「ビームス プラス 原宿」「ビームス ウィメン 原宿」「ビームスT」 など、約10のショップを神宮前/原宿に展開する。

「BEAMSのバイヤー」と聞くと、アパレルに関心のある人からすると憧れと言えるお仕事かと思います。どういった経緯で現在の立場になられたのでしょうか?

大学卒業後、まったく別の企業で働いていたのですが、そこを辞めて、BEAMSの店舗でアルバイトを始めまして、半年くらいで契約社員になって、1年後に社員になったんですね。そのタイミングで別の店に移ったのですが、そこでいま担当している「BEAMS PLUS」というレーベルを初めて担当することになりました。それで2年くらい働いてBEAMS PLUSの原宿の店舗に移り、3年くらい働いて...ある日、辞令が出てバイヤーになったという感じです。

img02

バイヤーになれるのは一握りだと思いますが、どういった部分が評価されてのことだとお考えでしょうか?

うーん...もしかしたら、という程度ですが、店舗時代にバイヤーといっしょに展示会に行かせてもらっていたしていたことや、店舗と本部の企画会議での発言なんかが引っかかってくれたのかな、と思います。
接客が好きだったので、店舗から離れるのが寂しく、最初はあまり本意ではなかったのですが(笑)

バイヤーさんのお仕事として「漠然と商品を買い付ける人」という程度の知識しかないのですが、どのようなものでしょうか?

もちろん買い付けには行きますが、別注(※特別注文)商品などを作るときは商品の企画から関わりますし、自社オリジナルのものについては製品の仕上がりを見ながら値付けを考えたりといった仕事もあります。

img03

卸屋さんを回るようなイメージでしょうか?

それとは少し違いまして、付き合いのあるメーカーを回って打ち合わせをしたり、工場を見せてもらったり、というのが主ですね。時々ですが、お店を回っていていいものを見つけたら製造元を見つけてアプローチしたり、ということもあります。

商品を選定するときのポイントは?

商品がレーベルのコンセプトに沿っているか、自分がそれを売りたいか、これをピックアップしたら買ってくれるお客さんがいるか、というのを考えるようにしています。店舗時代の自分のお客様の顔を思い浮かべて「あの人とあの人はこれを気に入ってくれそうだな」という感じですね。

どういったところにやりがいを感じますか?

海外に90アカウントくらい卸先があるのですが、自分が作ったものにかなりの数量の注文が入ったときや、別注商品のような製造先選定~企画・商品化まで自分が関わったものが売れたときはやはりやりがいを感じます。お客様からインスタのDMやコメントで反応をもらえたり、街で着ている人を見かけたりするのも嬉しいですね。

売上に直結する大変なお仕事だなと思うのですが、お休みはどのような感じでしょうか?

基本的に土日休みで、たまに店舗のヘルプが入るといった感じです。店舗にいたころはシフト次第でした。

保育園などを考えると、いまの土日休みは助かりますね。そのほか、育児と仕事の両立のしやすさはいかがでしょうか?

スーパーフレックス制で働く時間が自由に決められるので、両立はしやすいかと思います。うちの子はまだ保育園に行っていないですが、先輩の予定を見ているとお迎えの時間はしっかりキープできているのを見ますね。

お子様との過ごし方は?

お出かけしたり買い物に行ったりですが、どこへ行くにもカメラを持って行きます。思い出をしっかり残したいと思って、子どもが生まれる少し前に買いまして。スマホで撮るよりも皆少し気分が上がる感じがしていいなと思っています。奥さんからは「またカメラばっかり」とか言われることもありますが(笑)。

img04

おかげで、仕事でもちょっとした撮影は任されるようになりました(笑)

本日、お子様との思い出の品をお持ちいただいたのですが、お子様にもBEAMSの商品を触れさせたりしているのでしょうか?

これはBEAMSで取り扱っているL.L.Beanというブランドのミニキーホルダーなんですが、家内が息子とお店に遊びにきたときに息子がパッと手に取ったみたいで。トミカを入れるのにちょうどいいサイズなので気に入って使っていますね。私と家内もこの大きいサイズを使っているので親子でお揃いみたいになっています。まだ何か分かっているというわけではないとは思いますが、自分の好きなものを気に入ってくれるとやはり嬉しいですね。

img05

ということは、奥様もBEAMS好きなんですか?

というか、家内と職場で知り合ったので(笑)。近々復帰する予定です。

なるほど! お子様はサラブレッドなんですね(笑)。こちらのぬいぐるみもL.L.Beanのロゴが見えますが。

そうですね、同じくL.L.beanの商品なのですが、アメリカに出張した際に買ってきたものです。実家で犬を飼っていることもあり、動物好きな子になってほしいなと思って、慣れさせようと思って買ったものです。効果があったのか、いまでは実家の犬をギュってしたりしています。まだ息子が小さいときはこれと一緒に写真を撮って、成長具合を記録したりもしていました。

img06

動物好きになってほしいというお話がありましたが、そのほか、「こう育ってほしい」といったものはありますか?

自分達が「好き」を仕事にしているので、何か好きなことに一生懸命、まっすぐ追及していってほしいなと思います。あとはなるべくいろんな経験をさせてあげられればと思っていろんなイベントに連れて行くようにはしています。

これからの人生で体現していきたいことや展望は?

やはり仕事と子育ての両立ですね。
仕事については、ビームスプラスというブランドのブランディング。海外に向けてはうまくいっている感覚があるのですが、国内ではまだまだ伸びしろがあるなと思っていますので、もっと幅広く知っていただくための入口になれればいいなと思っています。 子育てについては、育児休業も1か月程取得しましたが、、そういった制度も活用して積極的に家族との時間も作っていきたいと思っています。

職種的に育児休業の取得が難しいのかなと思ったのですが、そのあたりは理解のある環境なんですね。

そうだと思います。代々、育休は取る流れのようなものがありますね。ある先輩はこの前、娘さんを連れてミーティングに参加していて、聞くと「娘の自由研究だ」ということでして。お父さんの仕事がテーマだったみたいで(笑)。そういった子育てを応援する雰囲気が広がっていくといいなと思います。
そもそも社内結婚が多いというのもあって、そういう形になりやすいのかなと。チームで支えるという形ができています。

先輩パパとして、子育て中の方へメッセージをお願いします。

まだうちの子は1歳半ですが、あっという間に成長するなと感じるので、なるべく一瞬を大切に、いっしょに時間を過ごすようにしたほうがいいのかなとすごく思いますね。

img07