新生児期は外出NG?1ヶ月健診で気をつける事
生まれて間もない赤ちゃんは、いつから外出ができて、外出する時はどんなことに気をつければいいのでしょうか。赤ちゃんとの「はじめてのお出かけ」についてご紹介します。
赤ちゃんの外出はいつからOK?
生後28日(4週間)までの赤ちゃんを指す「新生児」という言葉があります。この約1ヶ月間、新生児期が過ぎるまでは、外出は控えるべきと言われています。
海外ではもっと早い時期からのお出かけもOKで、散歩や日光浴などはむしろ推奨されていますが、日本国内では1ヶ月未満の新生児を外出させることはタブー視されており、生後1ヶ月の赤ちゃんを対象とした乳児健診、いわゆる「1ヶ月健診」が最初の外出となることが一般的です。
なぜ1ヶ月未満の外出はNGなの?
新生児の外出が良くないとされる理由は、いくつかあります。
生まれたばかりの赤ちゃんは様々な刺激に対して免疫ができていません。直射日光や寒暖差も大きな負担になるし、ウイルス感染や外傷のリスクもあるため、できるだけそういったものに触れさせないよう外出を控えるべきとされているのです。
強い刺激に触れさせすぎると、夜泣きの原因になって睡眠不足につながるなど、健康に悪影響が出る可能性もあります。
また、出産直後のママの体にも、まだ大きなダメージが残っています。妊娠前の状態に戻るには、個人差があるものの数ヶ月〜1年ほどかかることもあります。少なくとも産後1ヶ月程度はなるべく外出を控え、しっかり体を休めることが必要です。
生後1ヶ月前に外出するときに気をつけるべきこと
赤ちゃんは皮膚が薄くて弱く、また体温調節する機能が未熟なので、紫外線や外気温の影響を大きく受けてしまいます。1ヶ月前の新生児期にお出かけせざるを得ない場合は、なるべく直射日光に当てないこと、防寒や暑さ対策など気温に応じて服装に配慮をすることが大切です。
また、感染症対策にも配慮が必要です。
赤ちゃんは、ママのお腹の中で「移行免疫」をもらっています。ママが持っている抗体を受け継いで、ウイルスに対する防御ができるようになっているのです。なので、まったく防御力0というわけではありませんが、大人と比べれば免疫力が弱いことに変わりはありません。人混みを避け、移動は自家用車かタクシーを利用しましょう。公共交通機関は避けるのが無難です。
そして、外出はできるだけ短時間で済ませるようにしましょう。
1ヶ月を過ぎてからも、いきなり長時間の外出は避け、近所で短時間のお出かけから少しずつ慣らしていくことが大切です。
1ヶ月健診のときは何を着せる?
基本的には、ふだんと同じ肌着+ベビー服でかまいません。健診では服を脱がせなければいけないので、着脱しやすい服装だとスムーズです。冬は、上着やおくるみで寒さ対策をしてあげましょう。帽子もあると、防寒と頭部保護ができて安心です。
また、1ヶ月健診ではママの内診と授乳チェックもあるため、ママの服装も大事。
ボトムスはパンツよりスカートがおすすめです。トップスは前開きや、捲り上げやすいものを選びます。ワンピースは前開きでないと胸を出せないため、要注意です。
外出時以外も油断は禁物?
新生児の外出は推奨されない理由や外出時の注意点をご紹介しましたが、家の中にさえいれば絶対に安心というわけではありません。
新生児が快適に過ごせる温度は、22度程度と言われています。室温と服装を管理して、暑すぎたり寒すぎたりしないよう調節してあげましょう。
また、大きな音や光など、強い刺激を避けなければいけないのは、家の中でも同じことです。テレビやオーディオ機器などを使用する際は注意が必要です。
仕事や学校のため多くの人と接する家族がいると、ウイルスなどが家に持ち込まれる可能性もあります。生後間もない赤ちゃんには移行免疫があるとはいえ、万能ではありません。周りの家族は手洗いやうがいを徹底し、赤ちゃんに病気をうつさないよう気をつけながら、新生児期を過ごしましょう。