赤ちゃんが受ける健康診断「乳幼児健診」は、いつ頃、何回くらいあって、どんなことをするのでしょうか。必要な持ちものも、あわせて確認しておきましょう。


乳幼児健診って何?

正式名称は「乳幼児健康診査」。1歳未満の乳児と、満1歳〜就学前の幼児を対象にした健康診断のことです。赤ちゃん(子ども)が順調に育っているか、病気や何らかの異常がないかをチェックします。成長や発達について、また育児上の心配ごとや悩みなどを、医師をはじめとする専門家に相談することもできます。
1歳6ヶ月児健診と3歳児健診は、「母子保健法」という法律により、すべての市町村に実施が義務付けられている法定健診です。いずれも約9割と受診率も高く、ほとんどの家庭がこの2度の健診を受けていることがわかります。

法定健診のほかにも健診がある?

法律では1歳6ヶ月児健診と3歳児健診以外にも「必要に応じて健診を行う」よう定めていますが、時期や回数は各市区町村に任されているため、自治体によって異なります。
令和3年の実績(※)を見ると、1歳6ヶ月児と3歳児の法定健診以外に3〜5ヶ月児健診は99.5%、9〜12ヶ月児健診は81.0%の市区町が実施しています。 ほとんどの自治体で、4回の乳幼児健診が行われていると言えます。これら自治体が行う健診は、無料で受けることができます。
(※参照:こども家庭庁「乳幼児健診について」)

1ヶ月児健診とは?

生後1ヶ月の赤ちゃんは、生まれた病院で「1ヶ月児健診」を受けます。保険外診療のため、費用は受診者負担が原則。医療機関や内容によって幅があるものの、数千円〜1万円の間くらいが一般的です。自治体によっては費用補助が受けられることもあるので、受診前に確認しておくと良いでしょう。
また、全国の約3割と決して多くはありませんが、1〜2ヶ月児健診を行う自治体もあります。自治体主催の健診は保健センターなどでの集団健診がほとんどですが、1~2ヶ月健診は個別健診が原則です。

1ヶ月健診の内容についてはこちらの記事で詳しく説明しています。

健診を受けるには


自治体が行う健診は、対象となる乳幼児がいる家庭に、市区町村からお知らせや受診票などが届きます。希望の日時を、電話やインターネットで予約して受診しましょう。最近ではメッセージアプリのLINEから予約ができる自治体も増えています。
地域の保健所や保健センターなどで開かれる集団健診のほか、受診券を持参して医療機関で受ける個別健診もありますが、その場合は医療機関に直接予約をします。乳幼児健診は曜日や時間帯が決まっているケースも少なくないため、事前に受診可能日を確認し、予約してから来院しましょう。

準備するものは?

母子手帳と乳児医療証、ママと赤ちゃんそれぞれの健康保険証を持参します。医療機関で受診する場合は診察券も必要です。自治体からの受診券があれば、忘れずに持参しましょう。問診票が受診券に同封されていた場合、あらかじめ記入しておくとスムーズに受診ができます。

受診券がない場合は受診費用が必要となるので、準備して来院します。
待ち時間が長くなることも考えられるため、おむつ替えや授乳に必要なもの、気を紛らわすおもちゃなども持参すると安心です。万が一汚してしまった時のために、着替えもあるといいでしょう。そのほか、健診の案内に持ちものが記載されている場合は、忘れずに持参してください。
また、相談したいことを整理しておくと、訊きもらす心配がありません。メモ書きにして持参することをおすすめします。

ヒップシートがあると、荷物を持ちながらの移動や赤ちゃんの乗せ降ろしがスムーズなのでおすすめです。

健診ではどんなことをするの?


乳幼児健診では、健康状態に加えて身体の発育が順調か、運動機能や精神の発達度合いはどうかなどをチェックします。検査する内容は、月齢や年齢によって異なります。

1ヶ月健診では身体の発育状況や栄養状態をチェックするほか、手足を動かすか、音や声に対して反応するかなども確認します。
3〜5ヶ月児健診では、さらに股関節の開き方や首すわりの状況、目の動き、発声などについてもチェックします。
6〜7ヶ月児健診がある場合、寝返りやお座りができるか、離乳食の回数なども確認します。9〜10ヶ月児健診は、つかまり立ちやハイハイができるか、歯の生え具合、喃語(なんご)と呼ばれる発声がどのくらい見られるかなどをチェックします。

1歳6ヶ月児健診は、脊柱や胸郭の成長度合い、皮膚に病気や異常がないかを調べ、歯科検診も行われます。ひとり歩きや小さいものを掴むことができるかなども確認します。
3歳児健診では視力や聴力のテストを行い、名前が言えるか、指定された個数の積み木を詰めるかなどもチェックします。

いずれの健診でも、気になっていることや心配事などがあれば相談することができます。発育や健康状態のことに限らず、育児の悩みや不安もOKです。日頃から聞きたいことを書き出しておくことをおすすめします。

すべての健診に行かなければいけない?

新生児期が終わるタイミングの1ヶ月児健診、首すわりなど成長過程で大きな変化がある3〜5ヶ月児健診など、専門家によるチェックが必要と思われる時期に各健診は設定されています。発育状況や健康状態を把握できる大切な機会で、病気や異常の早期発見につながる場合もあるため、積極的に受診することをおすすめします。
受診しないと、自治体や病院から状況確認の電話がかかってくることがあります。場合によっては家庭訪問を打診されることも。

医師や歯科医師、保健師、助産師、栄養士、心理相談担当者など様々な専門家に相談し、悩みや不安などを解消できる機会でもあるので、ぜひ活用しましょう。

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