母乳とミルクはどっちがいいの?量はどのくらい飲ませればいい? 意外とわからないことが多い、授乳に関するアレコレを整理してみましょう。

授乳はいつ、どれくらい?

赤ちゃんは一度にたくさんのミルクを飲めないため、少しずつ、何回にも分けて授乳しなければいけません。
目安としては、生後1ヶ月までは60〜120mlを7〜8回、3ヶ月くらいまでは120〜160mlを5〜6回程度、その後は1歳になる頃まで200mlを5回くらい。成長とともに1回の哺乳量は増え、逆に回数は減っていきます。

個人差があるため、月齢ごとの目安量を飲みきれなくても、さほど心配はいりません。少しずつ体重が増えていて、赤ちゃんが機嫌よく過ごしているようであれば問題ないでしょう。便秘や下痢をしている場合、哺乳量が少なすぎたり多すぎたりしている可能性もあるので、調節してあげてください。

生後半年くらいを過ぎると離乳食が始まります。徐々に比率を変えながら1歳頃を目安にミルクを卒業しますが、もっと時間がかかる子もいます。それぞれのペースで、慌てず無理なく切り替えていきましょう。

母乳の方がいい?

母乳には免疫物質が含まれているため、赤ちゃんが感染症にかかるリスクを軽減できるというメリットがあります。さらに、赤ちゃんの成長に応じて母乳の成分は変わっていくため、その時に必要な栄養素が得られて安心です。
また、母乳育児はママの体にも嬉しい効果を及ぼします。赤ちゃんがおっぱいを吸うことでオキシトシンというホルモンが分泌され、それによって子宮が収縮して産後の体を早く回復させられるとも言われており、粉ミルクを購入する手間やコストの負担、外出時の荷物を減らせるのもメリットと言えるでしょう。

ただし、母乳だけではビタミンK、ビタミンDが不足しがちになるので、適宜シロップなどで補充することが必要になります。
ママが飲んだり食べたりしたものが母乳を通して赤ちゃんにも影響するため、糖分の多いものやアルコールは控える必要があるなど、口にするものに注意しなければいけないことも、1つのデメリットと言えるかもしれません。赤ちゃんの吸い方によっては乳首に痛みが生じたり、歯が生えてからだと傷ができたりすることもあります。
また、ママにしか授乳ができないため、パパや祖父母に任せることができず、保育園などに預けることも難しいなど、ママの負担が大きくなる一面もあります。

ミルクの方が便利?

ミルク育児最大のメリットは、どのくらい飲んだかはっきりわかることです。月齢ごとの目安と比べてどうかチェックできるほか、いつもの量より減っていたりすれば体調の変化に早く気づけることもあります。母乳では不足しがちなビタミンK、ビタミンも多く含まれているため、補充の必要がありません。
誰でも授乳ができるのでママの負担を軽減できるというメリットもあります。

一方で、粉ミルクを購入するコストのほか、ミルク作りに加えて哺乳瓶の洗浄や消毒などの手間と時間はかかります。外出する際はミルクと哺乳瓶、お湯や水なども持って行かなければいけないため、荷物が増えるのもデメリットの1つと言えます。

母乳もミルクも一長一短で、優劣はつけられません。母乳とミルクをうまく使い分け、混合育児をしている先輩ママもたくさんいます。ストレスなくできる、ママ自身と赤ちゃんに合った方法を選んでください。

ミルクはどうやって作るのが正解?

消毒した哺乳瓶に、粉ミルクを付属のスプーンで正確に計って入れます。一度沸騰させた70℃以上のお湯をまずは半分ほど入れて、哺乳瓶を振りながらよく溶かします。残りのお湯も入れて完全に溶かしたら、哺乳瓶に流水を当てて、人肌くらいまで冷まします。目安は35〜36℃程度です。

使用する水は、水道水が最適です。ウォーターサーバーの場合は、赤ちゃんのミルクに使えるものか事前に確認してください。硬度が高いミネラルウォーターや水素水などはミルクに適していないので避けましょう。

ミルクのあげ方は?

母乳の場合は、手を洗い、乳首とその周辺を消毒綿でやさしく拭いて準備します。赤ちゃんは自分で頭を支えられないので横抱きの要領で頭を支えながら抱き上げてください。片手で赤ちゃんの頭と体を支えたら、もう片方の手で乳首を持って赤ちゃんの口に入れます。しっかり吸えるように、赤ちゃんの舌が乳首の付け根にあたるくらい深めにふくませるのがコツです。
片側だけでなく、左右を交互に吸わせるようにしましょう。授乳の前後に体重を測ると、どのくらい飲んだかを知ることができます。

哺乳瓶を使う場合も、飲ませ方はほぼ同じです。横抱きをして、しっかり乳首を口にふくませて吸いやすくしてあげましょう。

授乳が済んだら赤ちゃんの体を立てて抱き、背中を軽く叩いてゲップをさせます。ミルクと一緒に空気も吸ってしまっているので、ゲップをして空気を吐かせてあげないと、苦しくなって泣いてしまうことがあります。

片手で抱っこして授乳するのが難しい場合は、授乳クッションやヒップシートがおすすめです。
授乳クッションは、C字型の窪みにママの体を差し込むようにして装着し、赤ちゃんを乗せて使います。ヒップシートは子どもを座らせて使う抱っこのサポートアイテムですが、赤ちゃんの腰から背中を乗せるようにすると、横抱き抱っこにも活用できます。授乳クッションに比べ、へたりにくく、赤ちゃんの体をしっかり支えることができます。

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