年末年始は、帰省や旅行など、赤ちゃんも一緒に遠出をする機会も増える時期。赤ちゃんの旅行デビューはいつ頃から大丈夫か、どんなことに気をつければ良いのかについてご紹介します。

赤ちゃんとの旅行、いつからOK?

結論から言うと、生後何ヶ月になればOKという明確な基準はありません。
先輩ママたちの経験談では、5〜8ヶ月頃に初めて一緒に旅行をしたというケースが多いようです。中にはもうちょっと早く、3〜4ヶ月という人も。

旅行では、長時間にわたって普段とは全く異なる環境や刺激にさらされることになります。まだ外出に慣れておらず、1日のほとんどを寝て過ごす赤ちゃんにとっては大きな負担。いきなり遠出をするのではなく、旅行本番の前に近距離・短時間の外出から徐々に慣らして、準備をしておきましょう。

どんなことに気をつけたらいい?

赤ちゃんと旅行をする際、気をつけるべきことはいくつかあります。

まずは、気温。
暑さや寒さは、赤ちゃんにとって大きな負担となります。夏は暑さ対策や紫外線対策、冬は寒さ対策が欠かせません。屋内外を出たり入ったりする機会が多い場合は、簡単に脱ぎ着できる服装で、調節することが必要です。

また、人が多い空間では、どうしても感染のリスクが高まります。抵抗力や免疫がまだ未熟な赤ちゃんをウイルスなどの感染から守るためにも、人混みはなるべく避けましょう。

ふだんと異なる環境で体への負担が大きいことに加えて、目からも様々な情報が飛び込んできて脳も刺激されるため、長時間になると赤ちゃんは疲れてしまいます。無理をさせすぎないように、旅行プランを立てることが大事です。

旅行プランを考えるポイントは?

滞在先が実家であれば、室内の様子もよくわかるし、融通が利きやすいため比較的ハードルは低いと言えます。
最近はホテルや旅館も、赤ちゃんとの旅行を快適にしてくれる「赤ちゃんプラン」を用意しているところが増えています。プランの内容は施設によって異なるため、事前に確認して、必要なサービスを提供している宿を選びましょう。

観光などで移動が多いようなら、ベビーカーがあるとママパパの負担は減らせます。
一方で、段差が多い場所ではベビーカー自体が荷物になってしまうため、抱っこ紐の方が便利。赤ちゃんもママパパもストレスなく楽しめるように、訪問先に応じて現地での動き方をシミュレーションしておくことをおすすめします。

主な移動手段と注意点は?

自家用車で移動すると、荷物の大きさや重さを気にする必要がなく、ルート変更や休憩など自由にアレンジできるため、精神的な負担は大幅に削減できます。ただし、車酔いしてしまう赤ちゃんもいるので、要注意。様子をこまめにチェックしてあげましょう。

公共交通機関を利用する場合は、混雑を避け、指定席がある場合は予約しておくことをおすすめします。座席を探してウロウロすることもなく、ママパパが並びで座ることができて赤ちゃんのケアをしやすくなるので、安心です。
新幹線には、大型荷物を保管できる荷物スペース付きの座席があります。ベビーカーや大きい荷物がある場合は、そういった席を確保できると理想的です。自由席では、車両最後列の座席後ろにあるスペースが空いていれば、荷物を置くことができます。

飛行機は、一般的に生後8日目から乗ることができます。乗り降りのしやすさや、客室乗務員によるサポートの受けやすさなどから、機体前方の座席を押さえることがおすすめ。希望通りの席を取れるよう、早めに予約することが大事です。
上昇・下降時の気圧変化で「耳詰まり」が起こると、赤ちゃんは泣いてしまうことも。ミルクや母乳を飲ませたり、おしゃぶりをくわえさせたりして、耳抜きをしやすくしてあげましょう。

服装・持ち物

お出かけをする際、赤ちゃんの服装で重視すべき点は、調節しやすいこと。
冬は、寒い屋外と暖房が効いた室内の温度差に対応できるよう、脱ぎ着しやすい服を重ね着させることがポイントです。抱っこ紐ごと赤ちゃんをすっぽり被えるケープや、靴下や手袋、帽子などの小物も上手に活用するとよいでしょう。
暑い時期も、冷房対策として「ちょい足し」できる上着やケープがあると安心です。日差しから赤ちゃんの肌を守るため、帽子や日焼け止めも準備しておきます。

旅行の際に必要な持ち物は、オムツやミルク関連、着替えなど、基本的にふだんのお出かけとそう変わりません。ただ、家を離れる時間が長くなるため、ふだんより多めに用意しておくことが必要です。
他に準備すべきものは、ベビーソープや保湿ローションなどのお風呂用品や、パジャマなど寝るときに使うもの。寝具類は宿泊施設で用意してもらえることが多いですが、念のために確認しておくと安心です。
先輩ママからは、ケープ代わりに羽織ったり、部屋のタオルが足りない時に使ったりするためバスタオルの予備があると便利という声も聞かれます。荷物に余裕があれば、備えておいても良いかもしれません。

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